高圧ガス製造保安責任者(甲種機械)受験してみた。

自己投資

こんにちは、ゆーちです。

先日、11月14日(日)は、高圧ガス製造保安責任者試験の日でした。

ゆーちは甲種機械と呼ばれる区分を受験してきました。実際に受験した身として、高圧ガス製造保安責任者の資格概要や、合格に向けて行った勉強法や勉強時間などを紹介していきたいと思います。

ちなみに結果はまだですが、ほぼ間違いなく合格見込みと思われます。

まずは、ゆーちが高圧ガス製造保安責任者(甲種機械)受験に要した費用や努力を要約すると、以下の通りです。

  • 費用:約10万円(試験料、講習への出張料など含む)
    ※ただし、全額会社負担のため、手出し費用は0円
  • 勉強時間:①検定試験→1か月弱、②国家試験(法令のみ)→2週間
  • 勉強ツール:テキスト、講習テキスト、過去問
  • 結果:①検定試験→合格、
    ②国家試験(法令のみ)→結果待ち、ほぼほぼ合格見込み

1.高圧ガス製造保安責任者(甲種機械)はどんな資格??

高圧ガスによる災害を防止し、公共の安全を確保するための各種規制をする法律として”高圧ガス保安法”があります。

この法令において、事業者の規模や形態に応じて”有資格者”など所要の条件に適合するものを製造保安責任者として選任し、保安に関する職務を行わせることが義務付けられています。

ここでいう有資格者とは、高圧ガス製造保安責任者免状を持っていることを示します。当該資格は、扱える規模によって甲種化学、甲種機械、乙種化学、乙種機械など区分がありますが、簡単に言うと甲種機械や甲種化学が上級で、これがあればどの規模の事業場であっても、保安業務を行うことができます。

例えば、1日に100万m3以上の高圧ガスを製造する事業場については、有資格者で保安技術管理者、保安主任者、保安係員を選任する必要があり、保安主任者と保安係員は乙種化学や機械の免状で選任可能ですが、保安技術管理者は、乙種は不可で甲種免状が必要です。

もちろん難易度は甲種が高いですが、大規模な化学工場などにおいては甲種持ちの選任が少なくとも1人は必要なため、一定の需要があり、毎年1000~1600人程度の受験者がいます。

ちなみに弊社は1日100万m3以上の高圧ガスの処理を行う事業場に該当し、甲種の資格が必要となるため、大卒や院卒は必須で取るよう会社に指示されます笑。なお、機械と化学はどちらをとっても効力は変わりません、得意な方を受験すればよいです。

2.高圧ガス製造保安責任者(甲種機械)の難易度は??

下図に、甲種機械の合格率推移を示します。図を見てわかるように、全科目受験と科目免除受験で大きく合格率は変わり、全科目受験は合格率平均22.2%に対し、科目免除受験者のそれは85.4%となります。

圧倒的に科目免除が有利だということがわかると思いますが、私は迷うことなく科目免除受験で受験しました。全科目受験と科目免除受験の違いについては次の章に書きます。

合格率22%と聞くと一見低そうですが、「国家試験 難易度 ランキング」でググると出てくるあるサイトでは、難易度の偏差値53(ふつう)という判定でした。医師は73(超難関)とのことです。

独自の判定のようですので参考程度に留めるべきですが、自分の持つ資格の偏差値を見てみるのも面白いかもしれませんね。

3.試験方式(科目免除試験と全科目受験とは)

この資格は、科目免除受験と全科目受験の大きく2つの方法と受験することができます。どちらも年1回、11月に試験は実施されます。

科目としては、「法令」、「学識」、「保安管理技術」の全3科目です。全科目受験とは、この3科目すべてを11月の国家試験日に受験する方式のことです。

一方で科目免除受験とは、高圧ガス保安協会で開催する講習・検定を受験し、合格することで、11月の国家試験日には「法令」のみを受験することになる方式になります。

受験フローは以下のようになります。科目免除試験の場合は、年度初めに科目免除の権利を得るために検定試験を受けることになります。試験時期を分散できるので、合格率に60%もの差が生じるのも納得です。

しかも、この検定試験の出題内容は、ざっくりとですが講習で教えてもらえることに加え、問題難易度は国試で受ける場合に比べて非常に簡単なレベルとなっています。

講習費用が3万円弱かかりますが、資格勉強時間をかなり削ることができるというメリットに対してコスパは非常に高いと考えます。

4.勉強方法と勉強時間について

前章で述べたように、ゆーちは科目免除試験を受けたため、検定試験と国試をうけました。なので、それぞれ分けて説明します。

なお、使用したテキストは以下です。すべて高圧ガス保安協会のHPから購入可能なテキストです。①~④はめっちゃ使いました。⑤の法規集は、原文を読みたい時や、テキストに詳しく書いていない時だけ参考に使いました。⑥は一回も開いてません・・・。

①甲種化学・機械試験問題集

②高圧ガス保安技術

③高圧ガス保安法概要

④講義テキスト(写真ありません)

⑤高圧ガス保安法規集

⑥高圧ガス・液化石油ガス法令用語解説

4-1. 検定試験(学識、保安技術)の勉強方法

検定試験の出題予想は、講習時に説明されます。なので、講習をしっかり聞いておくことが第一です。

これは講師によるかもしれませんが、講師もこの問題が出る!という言い切りの形はとりません。おそらく言い切りは避けるように協会から言われているのでしょう。

よって、「この辺りを押さえておくといいよー」であったり、「毎年の傾向的には今年はこの辺が出るかな?」みたいな言い方をしてきます。そういう部分をかたっぱしからメモなどしておくことが重要です。

ゆーちは、講習先が他県でウキウキだったため、晩御飯はどこに食べに行こうかなどずっとスマホを触っていました笑。みなさんは真似せずにちゃんと聞きましょう。

ゆーちの勉強方法としては、②と④(写真はない)のテキストを使って、出題予想された部分を完答できるよう準備します。もちろん出題予想がすべてではありません。イメージ的には3~4割程度でしょうか。

試験は正答6割で合格なので残りの2~3割のために、ひたすら①の過去問を解きます。勉強量としては、過去問5年分を3周が目安です。

講習が終わって、1週間くらい空けて勉強を始めたので、大体1か月弱くらいの勉強期間になります。

4-2.国家試験(法令)

 検定試験の結果は、たしか8月ごろに発表されます。そこで合格だった場合は、あとは法令だけなので、合格は決まったようなものです。ここまで言っておいて不合格だった時は恥ずかしい・・・。

さて、法令については、講習で出題予測みたいなものはありませんでした。ただの講習の形式ではありましたが、かなりわかりやすく説明してくれていましたので、③のテキストを使って軽く1週復習すれば概ね把握できたように思います。

あとはひたすら①の過去問を解きながら、時々⑤の法規集で原文を確認していました。

強量としては、過去問5年分を3周と、③のテキストを2周です。勉強時間としては、2週間ちょっとでした。法令のみなので、短めの期間でしたが、結構余裕はありました。

結果としては、2~3問くらい見たことない問題がありましたが、そこを落としていたとしてもほかでカバーできている見込みです。

5.最後に

どうだったでしょうか?勉強期間などはゆーちの場合の参考ですが、過去問5年分を3周というのは、基本的にどの試験でも使える目安だと思っています。

しかし、もし科目免除試験でなかったら、2か月弱くらいの勉強期間が必要な難易度だと思います。講習は平日に3日間連続であるため、会社によっては難しいかもしれませんが、可能であればぜひ講習受講をおすすめします。

合格の確実性がかなり増すことはもちろんですが、自分の負担が大幅に軽減します。社会人が仕事終わりに資格勉強をするのは、心身共にかなり疲弊するため、それを頑張れる人はとても素晴らしいと思います。とはいえ、楽できるところは楽していきましょう!!ではでは。

That’s all, thank you very much.

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